hand sketch, pencil drawing
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作家名
窪田望
素材
鉛筆、YOLO v5 OBB、9800枚の手の画像データ、アクリル、UVプリント
生成AIで画像を作成する際、多くの人は5本指になっていない画像を不用品として捨ててしまう。AIエンジニアもまた、このトピックスに対し、プログラミング能力や莫大なGPU、電力を使い、AIが5本の指を描写できるようになるように「進化」のために奮闘している。しかし、そこには3本指、多指症などのマイノリティーの暮らしが一切無視されており、「進化」の影に排斥されている。
本作では、AIが出力した5本指になっていない画像をドローイングするところから始めた。鉛筆で1つ1つの線を書き込むたびに、私は現実を生きる誰かを想像した。また指に特化したAIの画像認識モデルを自作。指として分類したところをAIがバウンディングボックスで囲い、その信頼度スコアを数値化したものを額側の表面に印刷し、素描に重ねた。
AIは明確な数字で指の確からしさを出力するが、私たちにとって「確からしい指」とはなんなのだろうか。正常とはどこからどこまでなのか。何を正常としてAIに教えていくべきか。 この問いはAI開発者はもちろん、AI技術と無関係と思い込んでいる人にも問われている。明確に答えられない者はすべて、この無自覚な暴力性の共犯者であるかもしれない。


